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広報だより(ひなまつり音楽会) 2021.03.05

3月3日のひなまつり音楽会へ行ってきました。

去年はコロナの影響により開催できませんでしたが、今年は年少組、年中組、年長組の3回に分けて演奏を聴かせていただくことができました。

世界でご活躍なさる延原先生率いるテレマンアンサンブルの5名の演奏者の方々にお越しいただき、オーストラリアからはモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク、ロシアのチャイコフスキー「くるみ割り人形」の行進曲、アメリカはルロイ・アンダーソンのワルツィング・キャット、日本を代表する作曲家久石譲のさんぽと、この日のためのひなまつりを演奏いただきました。

まるで世界旅行へと旅立つような曲目に、このコロナでいろいろと制限されてきた日々から解放される気持ちがしました。

まず初めに、年少組から聴かせていただきました。

ホールへ入ると、子ども達はみんな興味津々で楽器に釘付けでした。

演奏が始まる直前、だれかが「がんばれー!」と声を掛けていました。

みんなお山座りをして、音楽が始まるのを待ちます。

アイネ・クライネ・ナハトムジークの軽快な演奏が始まると、子ども達はみんなドキっとした様子でした。

ですがテレマンアンサンブルの皆さんは、年少組に合わせてくださったのか、柔らかな優しい音色で演奏してくださいました。子ども達はすぐに緊張が解け、リラックスしているようでした。楽器紹介では、大きなコントラバスに子ども達は大興奮でした。

続いて、年中組がホールへ集まりました。

楽器を見て「おぉー!」と言う声が聞こえました。

年中組は音楽が始まるとピタリと話をやめて聴き入っていました。

その様子をヴァイオリニストの方に誉められ、「さすが年中さん、お行儀よく聴いてくれてありがとう」と言われると、心なしかみんなの背筋がピンと伸びたようでした。

楽器紹介では子ども達は知っている楽器の名前を積極的に当てていました。

自分の知識の中から「ギターかな?何かな?」と考えているようでした。

やはり大きくて低い音のコントラバスで盛り上がりました。

最後に、年長組がホールへ集まると、年長組のみんなは自ら整列し、手拍子を打って前の友達との間隔を調整しながら並びました。その行動に年少組の子を持つ私はとても驚き、とても頼もしく見えました。

年長組の子ども達は、テレマンアンサンブルの演奏者の方々からの問いにしっかりと受け答えをしながら音楽会を楽しみました。

楽器紹介では、ヴァイオリンとヴィオラとの違いを考え、「ヴァイオリンの方がちいさい」など、気付きがありました。また、鬼滅の刃のテーマ曲でヴィオラの音を紹介するとみんな友達と顔を見合わせて大喜びでした。

ワルツィング・キャットでは、子ども達はヴァイオリンで猫の鳴き声を演奏出来ることを知りました。

曲中、最後の方でヴィオラ、チェロ、コントラバスの演奏者が鳴き声を真似て犬が登場したり、様々な角度から音楽の楽しさを教えて下さいました。

そして、トトロのさんぽの演奏時には「残念ですがコロナを考慮して歌わないで下さい」と予め知らされました。

ですが、年少組は少し我慢したものの、自然にみんなで大合唱になりました。

年中組は身体を揺らす子や、手拍子、また歌う子もいました。

年長組は、みんな一丸となってしっかりと手拍子をしていました。

子ども達の音楽に参加したい気持ちを強く感じ、大変感動いたしました。

ひなまつりの曲で最後を締めくくり、この贅沢で優しい音楽会を終えました。

耳から、目から、身体全体でたっぷりと栄養を吸収した一日でした。

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