教育方針
一人ひとりの内にある欲求や興味を汲み取り、
時間をかけてそれを望ましい方向に導くのが
“グレース流”の教育です。

沿革 History

保良せき(第2代園長)は、一子徹(現園長)のために住み込みの保母を雇い入れ、
知人の子女6人と共に、自宅で就学前教育をしました。
それは欧米のナーサリーに倣った形態であり、グレース幼稚園の源流です。

方針 Policy

それぞれに個人差はあっても、就学前に獲得しておかなくてはならないバランスのとれた“育ち”を援助する、総合的な幼児教育“pre-school education”です。
“あそび”を大切にし、じっぱひとからげの集団教育に陥ることなく、一人ひとりの内にある欲求や興味を汲み取り、時間をかけてそれを望ましい方向に導くのが“グレース流”の教育です。
  • 心身の健全な成長 身体能力を増進させ、自己への自信と他者への信頼感を育成します。
  • 保健衛生 健康的な生活習慣や食習慣を指導します。
  • 教育環境 豊かな自然と文化的な雰囲気を大切にしています。
  • 保護者との連携 保護者会、お父さんの集い、子育て講座、バザーなど、いろいろな機会を通じて密接なコミュニケーションを図っています。
  • 就学への準備 年齢相応な“育ち”を促進します。

目標 Goal

  • 1歳児
    • 安心できる保育者との関係の下、簡単な身の回りのことを自分でやってみたいと思えるようにする。
    • 自然物や周りのものに興味をもち、歩行や探索を楽しむ。
  • 2歳児
    • 規則正しい生活を過ごし、身の回りのことを自分でしようとする。
    • 仲良しの友達ができ、クラスの友達にも関心をもつ。
    • イメージを共有しながら、みたてやつもり、ごっこ遊びを楽しむ。
  • 満3歳児
    • 喜んで幼稚園に登園する。
    • 保育教諭や友達と一緒に自分の好きな遊びを楽しむ。
    • 身の回りのことを自分でしようとする。
  • 3歳児
    • 衣服の着脱、食事、排泄、休息など、生活に必要な基本的な生活習慣を身につける。
    • 身近な人とのかかわりや、友だちとあそぶことの楽しさを実感する。
  • 4歳児
    • 集団生活を通して自立心を養い、ルールを守って行動することの大切さに気づく。
    • 日常の挨拶を含め、言葉による表現力を養う。
  • 5歳児
    • さまざまな経験や活動を通して、思考力・行動力・表現力を身につけていく。
    • 友だちとの連帯感を深めながら、力を合わせて物事をやりとげる喜びを味わう。

今と昔 Now And Old

初代園長
“Oscar”保良 貞四郎 (1886~1956)

教育の原点をキリストの「愛」に求めた。
和歌山県に生まれる。
南カリフォルニア大学を経てデンヴァー大学卒。アイリフ神学校卒。メソジスト教会牧師。
滞米24年。

第二代園長
“Grace”保良 せき (1893~1980)

「お母さん先生」と、園児や保護者から慕われていました。
長野県に生まれる。

コロムビア大学卒。日本人最初の合衆国公認看護婦。
ニューヨーク市のスラム街で訪問看護婦として働く。
滞米12年。
大阪女学院、神戸女学院大、同志社大、聖和大で、教鞭をとる。
婦人参政権が実現するやいなや、厚生省初代看護課長に就任。
国家試験制度の制定など、看護婦の地位向上に努めた。
保健文化賞(昭和34年)、黄綬褒章(同35年)、叙勲(同40年)。
伝記:わが国保健事業の母 保良せき伝。(日本看護協会)
シリーズ福祉に生きる41 保良せき。(大空社版)

第三代園長
保良 徹 (1932~)

東京芸術大学作曲科に入学し、作曲を池内友次郎、指揮を渡辺暁雄、ピアノを伊達純に学んだ。第23回日本音楽コンクール作曲部門に入選。アメリカ合衆国及びヨーロッパへ留学。
ジュリアード音楽学校(ニューヨーク)、エコール・ノルマル(パリ)、モーツァルテウム(ザルツブルク)で音楽理論をパーシケッティ、作曲をデュティユー、対位法とフーガをプレ・コサード、指揮をフルネ、デルヴォー、メレシュなどに学んだ。
Ecole Normale de Musique de Paris 指揮科首席卒。

コンクール入選作(歌曲)が話題を呼び、22歳で現代音楽協会々員になる。徐々にNHKの仕事が増え、“音楽の花束” “音楽の贈り物” “舞踏回り舞台”など、音楽やバレエ番組の常連として活躍する。
20歳代後半に60名編成の「保良徹管弦楽団」を組織して、“立体音楽堂”(初期の実験的ステレオ放送)にレギュラー出演、教育TV“音楽の窓”に講師として連続13回出演。
創作活動のかたわら、創立者の遺志を継いで幼児教育に力をそそいでいる。