NEWS
幼稚園からのお知らせなどを掲載しております。

広報だより(お店屋さんごっこ) 2022.12.12

私達が真心を込めて製作/販売した一大イベント・バザーから3週間が経ち、今度は年中さんが年少さんに製作/販売するイベント・お店屋さんごっこが11月21日に行われました。 

 年中さんは1週間程前から遊ぶ時間を削って毎日製作していたようで、担当のお店屋さんを決める日から既にドキドキだったと聞いております。 

 自分のお店の荷物を運んでホールにセットしたら準備完了。先生の「頑張るぞ〜」のひと声に元気一杯「エイ・エイ・オー!!」と答えたのもつかの間、ロールカーテンがパッと開いて年少さん達が入って来ると急に緊張して静かになる子ども達も。一方年少さんはそれ以上に緊張の面持で立ち尽くす子が続出していました。でもさすが年中さん、先生のアドバイスと周りの状況を掴んで、次第に「いらっしゃいませ!」「アイスクリームはいかがですか?」と声かけも増え、気がつけば子ども達の元気な声がまたホール中に響き渡っていました。その中でも一番人気はガチャガチャ屋さん。ピカチュウの箱の中から何が出るのかみな興味津々で、ガチャっと回した後は、大事そうに絵本バッグにしまっていました。 

年少さんが自分で作ったポーチ型お財布に自分で作ったお金(牛乳キャップや紙を見立てたもの)を入れてホールをうろうろすれば、次第に年中さんもより一層大きな声で「いらっしゃいませ!」「この◯◯がお勧めですよ〜」と声をかけ、気がつけばお店屋さんはどこも大盛況。 

 後半からはだいぶ慣れて来たのか、お客さんからお金を貰って注文を聞いて商品を渡すという一連の動作がだいぶスムーズになってきました。たった1年しか変わらないのに、お財布からお金を出す年少さんを手伝ってあげたり、商品を買った後両手が塞がって困っている年少さんの絵本バッグに商品を入れてあげたり、次の行きたいお店まで手を引いて連れて行ってあげたり・・・。この年ごろの1年という期間は日々の学びが多く、特に人間関係から多くの事を学んで成長に繋がるとても大切な時期なんだなぁと改めて感心しながら子ども達の様子を眺めていました。 

 買い物にも慣れてきた年少さんが次に目指すのは、ゲームコーナーのストラックアウト。こちらはお店屋さん達がお金を受け取った後、ボールを渡して、ルールを説明し、投げたボールの点数を確かめ、点数に応じて異なる数の景品を選んで貰うという、他に比べて少し仕事が多いお店屋さんでしたが、事前に子ども達で話し合って決めた役割分担とシミュレーションで練習しただけでは対応出来ない予想外の年少さんの動きに戸惑い(多少もめたり)しながらも、少しずつ問題解決に導いたり、そうでなかったりを繰り返していました。どのお店も最後は完売し、満足げな子ども達の表情を見ればすぐに、少し不安だった開店前よりも自信に満ち溢れ、一回り大きくなっていることがよく分かりました。そしてそれを間近で見ていた年少さん達も、来年は自分達がこれをやるんだという強い気持ちで臨んでくれる事でしょう。

 この「お店屋さんごっこ」を通して、廃品を利用してみんなと遊べる『物の大切さ』と『知恵と工夫』、友達と一緒に一つの目標に向かって進めた『自信』、商品全てを売り切った『達成感』などが得られたのではないかと思います。そして元気いっぱいのグレース幼稚園の子ども達が、今日のこの経験から自分と仲間を信じて芯の強い人間に成長し、将来新たな世界で活躍する人間になってもらいたいと心から思いました。 

Photo ※写真をクリックすると拡大表示されます。