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広報だより(動物園ごっこ) 2022.12.12

11月24日木曜日、小春日和が心地よい朝。グレース幼稚園に1日限定の動物園がオープンし ました。会場はホールと、うめ組、さくら組、ふじ組の部屋です。 開始直後から大盛り上がりで、あちこちで大きな歓声が聞こえてきます。 当日行くまではバザーのようなにぎわいを想像していたのですが、動物園というよりお祭りの会 場のような、子どもたちが大興奮で右へ左へと走り回る様子にただただ圧倒! この熱気をお届けできないのが残念ですが、本当ににぎやかで子どもたちが全力で楽しんでいる ことがひしひしと伝わってきました。 主役の動物たちは、ペンギン、ラッコ、レッサーパンダ、ハリネズミ、シロクマなど多種多様。 大人の背丈ほどもある動物もあり、近くで見るとすごい迫力です。 動物たちの材料は廃材の段ボールがメインで、そこにいくつも紙を貼って重ねていくことで動物 らしい曲線を出しているそうです。動物の背にはふわふわのファーが付いていたり、質感にもこ だわっていることがわかります。 廊下の壁や部屋の入り口には子どもたちが描いた動物のイラストのポスターがいくつも貼ってあ りました。 「どうぶつえんごっこはじまるよ たのしんでね」「ほーるにいるよ」など、優しいメッセージ に子どもたちの思いやりが感じられます。 動物園ごっこの楽しみは、作品を見ることだけではありません。好きな動物に乗せてもらい、年 長さんがそれを動かしてくれるのです。もちろんいくつ乗ってもOKなので、遊園地のアトラク ションのように次から次へといろいろな動物のところに行って遊べます。 遊び方も色々で、背中に乗って前へ進んだり、動物の中に入って乗れるようになっていたりと、 どれもとっても面白そう。 年長さんたちはお客さんを乗せるとみんなでせーの!と言って力いっぱい後ろから動物を押した り、ぐるぐる回転させたりと大奮闘。暑くなったのか肌着一枚になり頑張っている子もいまし た。 「先生も乗ってー!」の呼びかけに応じて、先生方もお客さんとして参加してくれます。大人が 乗ってもびくともしない丈夫さにびっくり!年長組みんなで力を合わせて動物を動かし、先生方 を含めお客さんたちを喜ばせようと一生懸命がんばっていました。 また、ウサギの近くにあった箱の中にたくさん入っている緑色のカップのようなものが気になり 聞いてみると、「これはウサギのエサだよ」と教えてくれました。ウサギの口が開くようになっ ていて、そこからエサをあげることができるのです。ゴリラの近くにはバナナも発見。今回は乗 り物ごっこではなく動物園ごっこということで、動物のお世話をするというのもちゃんと考えら れているところに感心しました。 年長さんは小さなお客さんが動物の口元に手が届かず困っている様子に気づくと後ろから抱えて 手伝ってあげたり、みんなが楽しめるようにあれこれ考えながら動いている様子が見て取れまし た。 そうしてあちこちで出来ていた行列も落ち着いて年中組のお客さんたちも帰り、そろそろお開き かなという頃に年少さんたちがふたたび部屋にやってきました。外遊びの前に立ち寄ったのか な?と思って見ていると、ひとりの女の子が「ありがとうを言いにきたの」と言います。すると 続々と小さなお客さんたちが年長組の部屋の入り口にやってきて、せーので「動物園ごっこ、遊 ばせてくれてありがとう」と大きな声で年長さんたちにお礼を伝えていました。近くにいた年長 さんと顔を見合わせてびっくり。「うれしいね」と声をかけると、「うん!」ととびきりの笑顔 で応えてくれました。 子ども同士の優しい気持ちのやり取りに、こちらも心温まる思いでした。 最後は先生の号令でチームごとに集まってお話タイム。頑張った自分に拍手、お友達にも拍手を して、3週間続いた解体保育もおしまいです。 そしてこれからが年長さんのお楽しみ。 今までもてなす側に徹してきた年長さんが、今度はお客さんになって大はしゃぎ! 自分の作った動物に乗る子、友達の作った動物のところへ遊びに行く子、それぞれが思い思いに 自分たちの動物園を楽しんでいました。 そうしているうちにいつの間にかお昼ごはんの時間となり、いよいよ閉園の時がやってきまし た。みんなで協力して大きな動物たちを運び、お片付けです。グレースのみんなとめいっぱい遊 んだあとの動物たちは、少し傷んだ箇所もあったもののどの動物も壊れることなく無事に任務完 了となりました。 動物園ごっこは、子どもたちの創意工夫の素晴らしさとお互いを思いやる優しい気持ちがよくわ かるイベントでした。 写真だけではわからない面を見せていただき、広報のお仕事をやることができて本当に良かった なと思います。子どもたちみんなが心から楽しそうにしている姿をまだまだ見ていたくて、名残 惜しい気持ちで園を後にしました。 我が家の年長の娘も楽しかったー!とやりきった表情で帰ってきました。 皆さんのお子さんはおうちに帰ってどんなお話を聞かせてくれましたか。 きっとどの子にとってもかけがえのない思い出の一日になったことと思います。 先生方、すてきな企画をありがとうございました。 その後・・・ あの動物たちは、年長さんから年中さん・年少さん・たけのこ・どんぐり・つくし組へプレゼン トしたそうです。 「ぺんぎんもらったの!」「うでがうごくんだよー」と話している年少さんを見て、年長さんは とても誇らしげでうれしそうでした。これからいっぱい遊んでね。
 
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